こんばんは、山口健太です。
今日は、
「嘔吐恐怖症の2つの柱」
についてお伝えしていきます。
とても重要なので、
最後まで読んでみてくださいね!
「おうと恐怖症克服ラボ」でも
詳しく扱っていくことですが、
「嘔吐恐怖症を克服したい!」
と思った時に、
大切にしてほしい2つの柱があります。
ちなみに今ではこのように
「2つの柱がある〜」というように
すっきりと分かりやすくお伝えすることができますが、
これに辿り着くまでには、
ありとあらゆる書籍や論文を読んで、
仮説を立て、検証し、
これまでの相談事例と重ね合わせながら
「分かりやすくすると、こう!」
と辿り着いてまとめたものになります。
(たくさんの情報をアウトプットするよりも、
咀嚼して変わりやすく噛み砕いて、
シンプルにしていく方が価値が高いというのが私の考えなのです。)
そしてそれが、
1)嘔吐に対する考え方を改めるアプローチ
2)吐き気を緩和するアプローチ
という2つの柱になります。
以下より、解説していきますね!
(要メモです!)
【嘔吐に対する考え方を改めるアプローチ】
先日のライブ配信などの感想で、
「昨日の夜、入浴中に気持ち悪くなってしまい、また吐くことへの恐怖を感じていたのですが、先日のLINE LIVEで『吐くこと=死では無い、吐かない方が死んでしまう』っておっしゃってたことを思い出したり、丹田を意識した呼吸をしたら症状が治り、心が落ち着いていつもよりよく眠れました!」
と、早速実践報告をしてくれた方がいました。
特に、
パニック障害の経験がある方は、
「吐く(症状が出る)と、死ぬのではないか」
という恐怖がより強い人が多い傾向にあります。
しかし、
おさらいですが、
「吐いたら死ぬのではなく、吐くから死なないというのが事実」
であり、
そういった認識を改めることが大切という話をしましたよね。
復習になりますが、
「吐く」ということは生命の維持にとって必要です。
今の日本ではあまりピンと来ませんが、
食品衛生が悪い環境で間違って
腐敗したものを口にしてしまったとします。
その時に、もし吐くことができなければ、
食中毒のまま死んでしまう可能性があるわけです。
だから、
「吐いたら死ぬのではなく、吐くから死なない」
わけですが、
その認知が本人の意図しない
何らかのきっかけで歪んでしまうことがあるのです。
それは例えば、
パニック障害の経験がない方以外でも、
・自分が吐いた時に、ものすごく怒られたり、周りが引いたり…
・他人が吐いた時に、ものすごく怒られていたのを見たり…
・吐くことに対して誰かが、「気持ち悪いよね」と言ってるのを聞いたり…
などの経験から、
吐くことへの恐怖が増大している場合もあるのです。
これに関しては、
より良い捉え方をまず”知る”必要があるわけです。
(知らないからできない→無意識で出来るには、「4つのステップ」があり、”知る”から始まるということでしたね!)
また、
「○○をしたら吐くのではないか?」
ということに対しては
行動を変えていくことで、
「○○をしても吐くわけではないのだ」
と体感していく必要があります。
これは、
安全確保行動を出来るところから手放していったり、
曝露療法など実践して改善する例が多いです。
(子どもをサポートする場合は、お母さんが「○○をしても吐かないから大丈夫だよ〜」と安心する雰囲気で、なんども伝えることも大切です。)
他にも、
”「嫌悪」と「危険」を分ける練習”
というワークもあったりなど、
色々な重要なアプローチがあります。
そして、
2)吐き気を緩和するアプローチ
に関しては、
文字通りでなるべく吐き気を軽減できるように
自分自身に対してアプローチをしていきます。
特に、
「日常的に吐き気を起こしやすい」
という場合は、
これは必ず意識しなければなりません。
これらはざっくり分けると、
・身体的な問題
・習慣的な問題
・環境的な問題
などがありますが、
どれかに(あるいは複数)にあたりをつけて、
しっかりと改善のためのアプローチをしていくことが大切です。
たとえば、
最近このようなメールが届きました。
↓
「嘔吐恐怖症の克服には人との関係(断ち切ったり)も大切ということですが、私の場合夫にも原因があると思っているのでなかなか前に進みづらく、治りづらいのではないかと悩んでいます。嘔吐恐怖症、会食恐怖症、パニック障害は夫に出会う前からあるので直接の原因ではありませんが、助長している気はかなりしています。考えるだけで気持ち悪くなって吐き気がしてしまいます。」
↑
これは「環境的な問題」に当たり、
直接的な原因と言ってもいいくらい、
超重要な問題です!
(気づいたことがとても素晴らしいです、)
この問題であれば、
向き合い方を工夫することなのか、
コミュニケーションを変えることなのか、
周りの力を借りたりすることなのか、
一時的に距離を取ることなのか、
環境を変える必要があるのか…
色々と考えていく必要があるわけですが、
これらっていうのは、
とてもエネルギーが掛かることですので、
なかなか一人では動き出せなかったりします。
募集前の情報をお伝えした通り、
嘔吐恐怖症克服へのアプローチは、
「大きく人生を変える取り組みになることがある」
のです。
その取り組みの大きさは、
もちろん個人差がありますし、
少し何かを変えることがきっかけで
大きく変わることもあるかもしれません。
しかし、
大きく変える必要がある場合も
往々にして多くあります。
「簡単に改善できますよ!」
なんて、
口が裂けても言えません。
一貫して、
私はそういうことを言ってきていないと思いますし、
これまで改善されてきた方は、
真剣に自分と向き合ってきたのです。
だから、
「嘔吐恐怖症、改善できたらいいな〜」
という気持ちで参加するよりも、
「自分を変えるための、大きなきっかけにするんだ!」
という気持ちで参加してほしいと思います。
そしてやはり思うのは、
一人でやるよりもみんなで
力を合わせていった方が
変えやすいということです。
おうと恐怖症克服ラボは、
現在150名以上の方が参加されています。
これまでも、オンライン講座の参加で、
たくさんの方の人生が変わってきましたが、
参加される方は、
今回もそういった大きなきっかけにしていきましょう!
今日は、
1)嘔吐に対する認知の改善
2)吐き気を緩和するアプローチ
という2つの柱についてお伝えしました。
ぜひ、
この視点を大切にしてみてくださいね。
それでは、
お読みいただきありがとうございました。
山口健太