レッスン5.改善のために今日から実践したいこと

こんばんは、山口健太です。



前回は、

「吐き気や吐くという行為は、人間が生きるために必要である」

という話をお伝えしました。



そして次の話として、

”吐き気への恐怖を減らす具体的な行動”

に、移っていきたいと思います!



今回のレッスン5は前編、
次回のレッスン6で後編となりますので、
まずは今回の前編からいきましょう!


さて、
前回までのおさらいも兼ねて、
解説していきますね。

長期化してしまう理由

まず、なかなか改善できない場合、

「気持ち悪くなったらどうしよう(=そうなってはいけない)」

という前提があるという話でした。


さらに、
気持ち悪くならないための行動を取り続けることで、
その考えがより強固されて、さらに怖くなっていきます。


そして、
自己評価の基準も、

「気持ち悪くならなかったら良い時間(良い1日、良い行動)」

「気持ち悪くなったら悪い時間(悪い1日、悪い行動)」

というものになっています。



ここから重要なのですが、
結論からお伝えすると、

【気持ち悪くならなかったら良くて、気持ち悪くなったら最悪だ】

という基準で考えているうちは
なかなか良くなりません。



一方で、
良くなっていった人は、

「気持ち悪くなっても大丈夫」

などと、
受け入れることが出来た人なのですが…



そうなるためには、

【気持ち悪くなった後に、どれだけの時間で元に戻れたか?】

という基準に、
持ち変えることができた人になります。


今、めちゃくちゃ重要なことを書きました。


以下より、
丁寧にみていきましょう。

今日から意識したいこと

これは、

「気持ち悪くなったとしても、自分の力で元に戻ることができる!」

という感覚が高まっていくことが、
克服のためにはとても大切だったということです。




なぜなら、
まず一つは前回お伝えしたように、
生きていれば、
気持ち悪くなることは絶対にあるからです。


つまり、

「気持ち悪くならないように…」

というのが、
そもそも人類には到達し得ない
不可能な目標だということです。




たとえば私も、
昨日気持ち悪くなることがありました。


AmazonPrimeの
動画を見ていたら、

「口から物を出す」

というシーンがあって、
結構リアルで

「う、気持ちわる・・・」

と思ったのです。


他にも、
私はお酒に強くないので、
だいたい飲み会に行った次の日は、
二日酔いになることが多いです。



つまり、
このように人は誰でも気持ち悪くなります。


別の表現をすると、

「気持ち悪くなった日から、今日までずっと回復しないで生きてきた」

なんてことはありません。



・・・こんな感じで、
繰り返しになりますが、

「気持ち悪くならないように…」

というのは、
到達し得ないのです。




だから、
あなたがもし当事者として悩んでいるとしたら、

「気持ち悪くなった後に、どれくらいの時間で元に戻れたか?」

という基準を、
今日から持ち始めるということです。


なぜならこれは、
気持ち悪くなった上での話。

つまり、気持ち悪くなることを
前提にしている考え方だからです。



そして、
実際に行動としては

”大体どれくらいの時間が掛かったか”

を数えてみてください。



元に戻る時間が
短いことが重要ではありません。

数えてみることで、
その部分にフォーカスが当たるようになり、
その基準が自分の中に浸透していきます。



前に
カウンセリングを受けている方にお伝えし、
やってもらったら、

「気持ち悪くなった後、元に戻る時間を数えてみたら、意外と短い時間なんだなと思いました」

と、報告をしてくれました。


でも、
この短な出来事に囚われて、

「気持ち悪くならないように…」

となってしまうと、
どんどん悪循環になっていってしまうわけです。


(「気持ち悪くならないように〜」となってしまうと、さらにそこに注意が向くので、治る時間も長くなります。)



この基準を持ち始めると、
必然的に、

「気持ち悪くなることを既に受け入れている」

という状態になります。


しかも受け入れることで、
必要以上に注意過敏にならないので、
実際には気持ち悪くなりにくくもなります。

(ここら辺については、詳しく次回のレッスンで解説します。)


眠れない夜に、
早く眠らなきゃ!と思うと、
目が冴えてしまいますが、

もう眠れなくても良いや
と受け入れると、眠くなっていく。


これと一緒ですね!



今日の要点は、

【気持ち悪くならないようにではなく、”気持ち悪くなった後にどれだけの時間で元に戻れたか?”】

という基準を持ち始める、
ということでした。

手帳のすぐ見えるページにでも
書いて欲しいくらい重要なことです!




ぜひ、今回の話を
意識して過ごしてみてくださいね!



次回のレッスンも重要なので、
楽しみにお待ちください!