レッスン4.「死ぬより吐くのが怖い…」どうすればいい?

こんばんは、山口健太です。



今日は、

「死ぬより吐くのが怖い…」どうすればいい?

というテーマで
レッスンをお届けしていきますね!


多分、これまでのどのレッスンの中でも、
重要な話になるのではないかと思っています!!!

ぜひ、
ゆっくりと読んでみてください。



ちなみに前回は、

「嘔吐への恐怖に慣れれば良い!」

と捉えるのではなく、

「前提を変えるための行動を移すことが大切」

という話をしました。



それは例えば、

「仮に気持ち悪くなったり、吐いたりしても大丈夫」

みたいな前提を
持てるようになるための
行動をしていくということでもあります。



とはいえ、

「そう思えたら、苦労しないよ!」

というのが本音だと思いますし、


今日のメールの内容は
そういう方にとっては特に重要になります!

吐いたらどうなるのが怖い?

「吐いたらどうしようタイプ」の中でも、
実際のところは色々な悩みがあります。


例えばですが、

・吐いてしまって人に迷惑を掛けたくない…とか、
・他人が気持ち悪くなるのも怖い…とか、
・他人は大丈夫だけど自分のが怖い…とか、
・そもそも吐き気自体、死ぬよりも怖い…とか、

いろんな悩みを聞いてきました。



そんな中で

・「気持ち悪さに強くなる知識」

・「気持ち悪さに強くなるための考え方」

・「気持ち悪さに強くなるためのコツ」


というのがあるということでしたが、
前回乗り物酔いの知識をシェアしたように、

今日は特に

「重要な知識」

の部分をシェアしておこうと思います。

吐くから死なない

先ほどお伝えしたように、

「死ぬより吐くのが怖い…」
「吐いたら死ぬかも…」

と感じる方も多いです。


そういう人が特に、
知っておいて欲しいのは、
人間というのは実は、

「吐いたら死ぬ」

のではなく、

「吐くから死なない」

ということでもあります。


たしかに、、

吐く行為というのは、
死を連想しやすいと思いますが、

事実としては
「吐くから死なない」のです。



つまり、

「嘔吐は人間にとって必要であり、だから吐き気も起きる」

ということになります。


もしかしたら中には、

「吐き気なんて、この世から消え去ればいいのに…!」

と思う方もいるかもしれないし、
たしかに汚いですから
そう感じるのも無理はないと思います。


ですが、
人間の生命の維持には吐くことが必要になります。


詳しく、
ここから解説していきますね!

吐き気はなぜ必要なのか?

まず、
一番シンプルで分かりやすいのは、

「毒のあるものを食べてしまった時」

です!


現代の日本では、
あまりイメージが出来ないと思いますが、
人類はもともと狩猟や採集で暮らしていました。


つまり、そこら辺に生えている
キノコとかを摂って食べてたわけです。



じゃあもし、その時、
食べたキノコが毒性の強いものだったら・・・


いち早く吐き出さないと、
胃の粘膜から吸収して体に毒が周り、
中毒症状で死んでしまいますよね!

※粘膜吸収っていうのは、とても早く体内に吸収されます。ちなみにお風呂に1回入るだけで、肛門(粘膜)からコップ16杯分の水を体内に吸収すると言われています。



また、
嘔吐恐怖ではない人も含め、

「目の前にいる人が吐いたことで、
自分も気持ち悪くなってしまう」


というのは誰にでもあると思います。


これは、
なぜ起きると思いますか・・・?


実はこれも一説によると、
自分の身を守るための防衛反応と言えるそうです。



どういうことかというと、
昔は集団で生活をしていたので、

・目の前の人が吐く
→「自分も同じものを口にしていたかも!」
→「自分も吐き出すことで身を守らなければ!」
⇒結果として、自分も吐き気を感じる


というように、
防衛反応としてある意味
”正常に”働いた結果、
吐き気を感じるということです。



また、吐いた物を見て
自分が気持ち悪くなるのも、
この法則で説明できそうです。



しかも、
人類は100万年以上も前に誕生しています。


つまり、現代の
「食の安全」が確保された時代の到来
(特に日本は世界トップレベル)というのは、

人類の歴史を時間で例えたら、
12月31日の23時59分くらいの出来事になります。


なので、
その狩猟や採集生活をしていた時の、
生理現象っていうのは今も存在して当然なのです。

(もちろん、現代でも食中毒で死んじゃう人もいます。)



他にも、
お年寄りが餅を喉で詰まらせたり、
小さな子どもがおもちゃを飲み込もうとしたら、

「咽頭反応による嘔吐反射(=異物を外に吐き出す生理現象)」

がなければ、
そのまま窒息死してしまうかもしれません。


(実際、2020年の1月にはお餅の窒息死で亡くなった人が約1000人いるそうです。新型コロナより多いですよね・・・!)



こんな感じで、
嘔吐や吐き気というのは、
「あなたに必要不可欠」ということになります。


たしかに、
これらは不快感はありますが、
全部がダメで無くなればいいというわけではないのです。



このような形で見方を変えれば、
「吐き気を催し嘔吐する」というのは実は、

”自己治療行為の一つでもある”

とも言えるのです・・・!



だからまず、
今日から意識してみて欲しいのは、

「嘔吐・吐き気は、全てダメなのもの(汚いもの・無くなればいいもの)だ!」

という、
白黒思考を抜けるということです!


腑に落ちる感じがなくても良いので、
まずそう意識的をしてみてくださいね!

(最初からなんでも、腑に落とすことは出来ないので、「なるほど!そういう考え方があるのか」くらいに捉えてくださいね。)




実は、吐き気というのは、
「自分を守ってくれるものだった」ということです。



そして次回のレッスンから、

吐き気への恐怖を減らす具体的な行動

についてお伝えしていきたいと思います!



楽しみにしておいてください!



山口健太